【麻辣香鍋】老北京春餅

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昔ながらの北京の中華風クレープ
老北京春餅(lao3bei3jing1chun1bing3)
P1060900.jpg

【データ】とき:10月21日/ところ:東直門内・麻辣香鍋/ねだん:68元(3人で)

不思議な同窓生A氏おもてなし作戦の第二弾は、
前日とはうって変わって庶民派のレストラン。

小麦系の主食と聞いて真っ先に浮かんだのが春餅。
春餅というのは、小麦粉を練って薄く丸く伸ばして焼いたものに、
もやし炒めやら煮込み豚肉のスライスやらをのっけて細長く巻いたもの。
言わば中華風クレープ、もしくは中華風トルティーヤといった趣きだ。

▼過去の春餅関連記事:
【東北春餅王】春餅

Sさんによれば、烙餅(lao4bing3)や山西麺もおいしいと食べてくださったとのこと。
それなら春餅も気に入っていただけるに違いないと確信を深めた。

向かったのは、東直門内は鬼街にある春餅屋。
東北春餅王
に行ってもよかったのだが、なにしろアクセスが悪い。
今回は近場で行ったことのあるお店にしようという話になったのだが・・・

「確かこの辺にあったはず・・・」
と思った辺りに「春餅」の店名が見あたらない。
窓には「老北京春餅」の文字があるものの、店名は「麻辣香鍋」。

「あれ?お店が変わっちゃったのかな?」
いつの間にかお店がなくなったり、
別の店に変わってしまうのは北京ではよくあること。
あの春餅屋もなくなったのか、それとももう少し先だったか・・・
そう思ってしばらく歩いてみるが、それらしきお店はない。

「やっぱりあそこがそうだったみたいですね。戻りましょう。」
三人で踵を返し、「麻辣香鍋」へと戻る。

「春餅、ありますか?」
お店で店員さんに聞いてみると、あると言う。
一安心して店内に入ると、店中に麻辣香鍋の香りが漂っていた。

▼過去の麻辣香鍋関連記事:
【新光天地】麻辣香鍋

「今、流行ってるんですよ。麻辣香鍋。
 春餅だけだと儲からないから、鞍替えしたようですね。」
思わず言い訳して取り繕う。

まあでも、春餅があってよかったよかった。

今回はベジタリアンなA氏に合わせて、野菜のみの具材を選ぶ。

まずはこれ。
豆芽粉絲(dou4ya2fen3si1)
P1060893.jpg

もやしと春雨の炒めもの。

唐辛子が意外に利いていて辛い。
シャキシャキした食感を残したもやしが小気味いい。
ワシワシといくらでも食べられそうだ。

韮菜鶏蛋(jiu3cai4ji1dan4)
P1060894.jpg

ニラ玉である。
塩胡椒味で炒めただけのこれ以上シンプルになりようのないシンプルな料理。

ところがこれが滅法うまかったのだ。
Sさんなど、後になってからも
「あのニラ玉がうまかったんですよ。」
と周りの人に繰り返し言っていたほど。

も一つおまけに、これもいってみた。

醋溜土豆絲(cu4liu1tu3dou4si1)
P1060896.jpg

じゃがいもの千切りのお酢炒め

ほくほくになる前のシャッキリした歯ごたえを残したじゃがいも。
お芋ではなく、野菜感を前面に打ち出した料理方法が新鮮だ。

おっといけない。
炒めものの紹介ではなくて、春餅だった。

「春餅」そのものを頼むと、
白髪葱、甘味噌と一緒に中華風のクレープが出てくる。

P1060895.jpg


ここに上に紹介した具材をのっけて、
P1060898.jpg


くるくるっ。
P1060899.jpg


これが正しい春餅のお姿。
北京ダックみたいに両端を折り返して包んだほうが食べやすいけれど、
この細巻きタイプが本筋だ。

なぜかというと、この形が龍をかたどっているから。
なんで龍が出てくるかと言うと、これは春餅が食べられる日と関係がある。

春餅は立春に食べるからこの名前があって、
この日に春餅を食べることを「咬春(yao3chun1)」と言うが、
旧暦二月二日にも春餅を食べる習慣がある。
これを「吃龍鱗(chi1long2lin2)」と言う。

北方中国では、
旧暦二月二日を「龍抬頭(long2tai2tou2)=龍が頭をあげる日」と呼んでいた。
この時季はちょうど寒さが緩み、雨が多くなる頃にあたる。
日本もそうだが、龍神は雨を司るとされる。
旧暦の二月二日には、龍が頭をあげて天に昇り、雨を降らせると信じられていたのだ。

ではなぜ龍が頭をあげるのが旧暦二月二日かと言うと、
これには伝説があって・・・

唐代の女帝、武則天は唐を廃して周を立て、自ら帝を称した。
これを知った玉皇大帝(天の神)は激怒し、
龍王に三年間に雨を降らせないようにと命じた。
龍王は人間たちが苦しむ様子を見かねて、こっそり大雨を降らせた。
ところがこれが玉皇大帝にばれてしまう。
玉皇大帝は龍王を天宮から追放し、大山の底に押し込めてしまった。
それを知った農民たちは龍王に恩を返すために、日々祈りをささげた。
最後には玉皇大帝も感動し、二月二日に龍王を釈放した。
そうして、「二月二日、龍抬頭」、
つまり二月二日に龍が天に昇ると信じられるようになった。

この日に春餅を食べることは、
つまり龍王の情けに感謝し五穀豊穣を祈る意味があったのだ。

まあ現代では二月二日に豊作を祈願して春餅を食べる人も少なくなっただろうが、
春餅は伝統料理の一つとして、変わらず中国人の舌を楽しませている。
そして北京で異邦人として暮らす私たち日本人の舌も。

インドからやって来た不思議な同窓生A氏も、
この春餅をいたく気に入ってくださったようだ。

こうして、ミッションは無事に成し遂げられたのだった。


■お店情報
麻辣香鍋
東城区東直門内大街156号
010-6401-5063
 *東直門から鬼街を西方向へ進み、
   一つめの交差点(信号では二つめ)を越えてしばらく行ったところ。
   道の南側にあります。
  (お店の名前は「麻辣香鍋」ですが、入り口の上に「老北京春餅」と書いてあります。)


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コメント
この記事へのコメント
初めまして♪
春餅を食べたくて、検索していてayaziさんのサイトを知りました。
どうぞよろしくお願い致します。

北京滞在の最大の楽しみ=”食べ歩き”。。ではありますが、日頃はついつい日本人向け情報誌には載ってるようなお店ばかりに足を向けがち。。そんな中、ayaziさんが紹介されている北京のB級グルメ(といっては失礼ですが)、大変参考になりました!

さて、東北春餅王、期待に胸を膨らませ昨日行って参りました!。。。がお店は確かにあったのですが、営業していない。。。(涙)
たまたまお休みだったのか(春節ですでにお休み?)、それとも閉店してしまったのか。。。ああ、とっても”春餅”モードになっていたのに。。。春餅王よいずこに。。。




2008/01/26(土) 14:25 | URL | じゃすみん #-[ 編集]
じゃすみんさんへ
コメントありがとうございます!
北京は実はB級ローカルグルメ(その通り!)こそが美味しいと思うので、
そういうお店に足を向けるきっかけになっていると聞いて本当に嬉しく思います。
ただ、あんなへんぴな所にある東北春餅王にまでわざわざ足を運んでいただいたのに、
営業していなかったとは・・・
なんだか私も申し訳ない気持ちになってしまいました。
そして一抹の不安。
やっと探しあてた東北春餅王なのに、またどこかに移転??
なんてことにならないことを、心から祈っています・・・
2008/01/27(日) 00:57 | URL | ayazi #-[ 編集]
やっぱり!
ハルピンで食べた春餅の味が忘れられず、北京で美味しい春餅は食べられないものだろうか、とayaziさん頼みできてみました。

巻き方、気になってたんですよね。やっぱり細巻きが正しいんですねぇ。しかも由来まで。勉強になりました。

ayaziさんオススメの東北春餅王、行ってみたいです。閉店してないことを祈ります。
2008/01/29(火) 00:40 | URL | jiyan #-[ 編集]
jiyanさんへ
春餅は、トウモロコシ粉を前面に押し出したタイプ、薄いタイプ、やや厚ぼったいタイプなど、結構人によって餅の好みが分かれると思うのですが、東北春餅王の春餅は小麦粉系で適度な厚みが好きという私の好みにドンピシャだったのです。
私も閉店していないことを願ってます!
春餅は本当は2枚重ねで細巻きに巻き巻きして、軽く焼くというのが正しいスタイルのようです。
ビル地下食堂でも、こういう形で出されていました。
まあでも、自分で巻く時は食べやすい形でいいのではないでしょうか。
日本で言うところの手巻き寿司みたいな感覚で!
2008/01/29(火) 02:26 | URL | ayazi #-[ 編集]
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